秋山巌の美術館 【公式】/ Akiyamaiwao Art Museum Official Website

ふくろうと山頭火のうちわです!

秋山巌のふくろうと山頭火のうちわをアップしました!

 

ショップコーナーに、ふくろうと山頭火のうちわをアップしました。

このうちわは、2009年の初夏に、秋山巌がうちわの為に描き下ろした作品です。
秋山巌が描く山頭火の世界が、うちわの中に広がります。

 

 

ほろほろ酔ふて木の葉ふる

『ほろほろ酔ふて木の葉ふる』 山頭火

 

「草木塔」収録句

 

☆秋山巌が得意とするふくろうと山頭火の組み合わせ。
ほろ酔いで愛嬌のあるふくろうが描かれています。

 

炎天をいただいて乞ひあるく

『炎天をいただいて乞ひあるく』 山頭火

 

大正15年(1926年)「層雲」発表の句 「草木塔」収録句。

山頭火はこの年の4月にに行乞流転の旅をはじめています。

 

☆炎天すらありがたくいただいている、秋山巌が大好きな句の一つです。

 

月が酒がからだいつぱいのよろこび

『月が酒がからだいつぱいのよろこび』 山頭火

 

昭和12年(1937年)1月25日 其中庵で詠まれた句です。

 

「其中日記」より
 
 一月廿五日 時雨。

水底の魚のやうに自己にひそんでゐた。――
食べる物がなくなつた、――何もかも無くなつた。
Kから手紙が来ないのが気にかゝる、この気持はなかなか複雑だが。
空腹が私に句を作らせる、近来めづらしくも十余句!
夜、食べたくて飲みたくて街へ出かける、

M屋で酒二杯、M店でまた二杯、そしてS屋でうどん二杯、おまけにうどん玉を借りて戻る。……
十三夜の月があかるかつた、私はうれしかつた。

 

   月が酒がからだいつぱいのよろこび

 

お酒のおかげでぐつすりと寝た。

□人間は生れて最初が食慾で、そして老いて最後が食慾だ。
□貧乏は反省をよびおこす。
 食べるものも無くなると、本来の自分があらはれる。

 

☆十三夜の月に照らされた山頭火の構図がなんともいえません。

この記事を書いた人

町田 珠実

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フクロウや猫など種田山頭火の俳句と組み合わせた木版画をはじめ、
ポストカードや日めくりカレンダーなど、気軽にお手に取っていただける作品を取り扱っています。
贈り物やプレゼントとしてはもちろん、海外に行く際のお土産としてもおすすめです。

屋号 秋山巌の美術館 / Akiyamaiwao Museum
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